06-20-2024 五級の審査技と大東流の基本技

今回はコロナ中に縁あって知り合いになった男性が出稽古に来てくれました。とても精力的に稽古をされていて、初めて会ったときは白帯だったそうですが、今では有段者です。一緒に稽古をするのは、今回が初めてでした。

たまたまこれまで休んだことのなかった会員が都合悪く、何人も休んだので、古株の会員(と言ってもいずれも1年未満ですが)2名と出稽古の彼と5人での稽古となりました。そこで、まもなく初めての昇級審査を控えている2人のために、五級の審査技を稽古しながら、それが大東流だとどのような動きをするか、どのような術理があるかなどの説明を交えて稽古をしました。

よく言われるように、現代合気道の源流が大東流合気柔術であることは、技の類似性から見てもそうだと思います。事実、開祖は大東流の中興の祖・武田惣角に北海道開拓時代に師事していましたし、免許皆伝・久琢磨に大阪で大東流を指導していたのは有名な話です。但し、開祖は若い時から複数の武術を鍛錬されていたので、大東流だけの人ではなかったことも事実です。

開祖の戦前・戦後だけ見ても技が異なると言われていますので、時が流れ修行者が多岐にわたる現代合気道であればなおのことです。大東流でも年代や身分などによって、同じ名前の技でも捌き方が異なるなどします。
善しあしは別として、何事も時と共に「進化」するのは当然のこと。そういう意味でも大東流と現代合気道に剥離が生じるのは無理のないことだと言えるのではないでしょうか。現代合気道だけでも、道場によって一教の押さえが違う、入身投げの解釈が違うなどいくらでも異なる点はありますが、合気道と大東流の相違というのはそのレベルではなく、まず術理が明確かどうかという大きな違いもあります。

▼合気会 五級の審査技

五級の審査技と大東流の基本技

  • 正面打ち第一教
  • 正面打ち入身投げ
  • 大東流合気柔術の一ヶ条と一本捕り
  • 大東流合気柔術の一本捕りからの合気投げ
  • 片手取り四方投げ(大東流柔術四方投げの説明)
  • 大東流合気柔術一ヶ条~三ヶ条投げ
  • 座技呼吸法

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