6/27は、体験1名、ビジター3名を加えて11名での稽古でした。立ち上げて8か月の道場に、黒帯の方々に度々出稽古に来ていただけるのは本当に有難い限りです。
体験の方は高校で初段を取ったものの、ブランクがあるから基本から学びたいと、真摯な姿勢で稽古に参加してくれました。少し稽古すれば体が思い出して上達しそうです。
怪我で稽古できなかった人も復帰の兆しで、ようやく全員で稽古をできそうなのが嬉しいです。この数か月で、全体的に順調に基礎を身に着けて、次の段階に進めそうになってきました。
さて、今回は私たちの10年来の合気道仲間2人と、全く別道場からの初段の男性1人が参加されたので、応用的な技や大東流の片手取り回転投げなどもやっていただきました。
そんな中、片手の合気上げを別道場の男性とやった際、こちらが合気をかけようとすると彼は腕全体で力んで手首をロックし、さらにこちらが動こうとする先々へ力んで抵抗するという受けを取りました。私たちの普段の稽古では、受けは手首を思い切り掴むものの、腕全体の力みは抜くようにと指導しているし、私たちも師匠の教えで脱力することを鍛錬してきましたが(肘や肩などは常に柔らかくあるようにと意識して稽古します)、確かに腕力のある男性が腕全体で力んで掴んでくるという状況はあり得るでしょう。しかし、そうなると合気上げで崩そうとすると力のぶつかり合いになるので、技を変えるしかなくなってしまいます。
彼とは普段は一緒に稽古をしていないので、この合気上げの鍛錬では取りだけでなく受けも脱力を習得するという意味があることを伝えていなかったし、逆に彼の道場ではそのように力んで抵抗するような受けを指導されているとのことだったので、結果的に面白い実験だったかもしれません。
彼のように握ってくる相手には、持たれる瞬間に合気で落とすか、一瞬だけ圧をかけてやはり落として投げる、または転身して力の方向を変えるというのが正解だと思います。今度また一緒に稽古する際に研究しましょうね!と話して稽古を終えました。
▼片手取り回転投げ
片手取り
- 第一教
- 四方投げ 表
- 転換~呼吸法(裏入身)
- 回転投げ
- 呼吸投げ(合気上げから落とす)
- 呼吸投げ(呼吸を合わせて落とす)