7月最後の稽古は、2名しか居ない指導者のうち1名が大学のスクーリングで休みでした。体験の人も居たので、指導者一人では通常稽古が困難と判断し、今回は昇級審査に向けた自習の形をとりました。
道場生の参加は6名だったので、2組に分かれてまずは正面打ち第一教~四教まで、その後は入身投げや四方投げなどをやってもらいました。分からない部分があれば、分かる人が教えるという形式で、誰もが不確かなときは私に声をかけるようにと指示し、こちらでは体験に来た中学生男子に基本的な礼と合気道の概要の説明をして、受身と相対動作の指導を行いました。
途中、自習中の道場生たちの様子を何度か確認に行くと、しばらくやっていない技はイメージでは覚えているけれど、細かいところがあやふやになっているということが分かりました。それでも、少しアドバイスをすれば出来るようになっているので、全体的な成長を感じられました。
8月下旬に昇級審査を受けるのは五級が1名、四級が2名、二級が1名です。合気会の審査基準は、段階を踏んで成長できる素晴らしい内容になっているとつくづく感じます。しかし、審査で指定されている技だけやればOKというものではなく、前倒しで先を見てどんどん技を習得しておくことが自信になり、周囲の信頼や憧れに繋がっていくものです。自惚れでは駄目ですが、正真正銘の自信をつけることは、合気道の技に反映されることはもちろん、日常生活や仕事、人生への裏打ちにもなっていきます。
私たちが合気道と出会い、私たちの人生は合気道と共にあり、合気道のお陰で人生が豊かになったと感じているように、道場生たちにも同じ恩恵を共有してもらうことができればと心から願っています。
