10/23は11名+見学2名(合気道外での怪我による)の参加でした。
先週は両手取り第二教に手を焼いて技数が少なかったので、今週も引き続き両手取りに取り組みました。
そこで、まずは先週の復習として第二教をやったのですが…… これまた、先週に引き続き手を焼いてしまい時間を取られることに。しかし二教は、とりわけ裏は初心者には難しい技なので、これは仕方がありません。ただ形だけやっても、どういった理合で技が効くのかをある程度は理解しなければ受けが崩れないので、技が成立しなくなります。だから最初は時間をかけて、ゆっくり丁寧に手順やポイントを身に着けていくしかありません。
但し、道場に来たときにしかやらないのであれば、稽古では毎回同じ技をやるわけではないので、久しぶりにやったときに「また忘れた…」ということになりがちです。手を焼くのはおそらく三教も四教も小手返しもその他の技も同じなので、やはり多少でも復習する習慣をつけられるかどうかが上達の速さに関わってくるでしょう。
その日のうちであれば、自宅に戻った後でも大抵は技の再現をできるものです。翌日だと前日の何割かは記憶が曖昧になっていますが、それでもまだどういったポイントがあってどういう手順で技をやったか思い出せるでしょう。しかし、1週間全く合気道のことを考えることもなく過ごせば、初めてやった技についてはきっとほとんど自分では再生できないと思われます。それを繰り返していると、たとえ覚えが早い人であっても運動能力の高い人であっても、いつまで経ってもある程度しか上達しません。
では、どうすれば出来るだけ足踏みを避けて上達していけるのか?
以下は参考までに、私たちが実践した方法です。
●見取りで技を再現するのが得意な人・既にある程度技を覚えている人向け
- 道場からの帰り道や通勤・通学時間、犬の散歩の時間などの「ながら時間」を利用して、学んだ技を頭に浮かべて手順やポイントを再確認する
●見取りで技を再現するのが苦手な初級者向け
- 市販の合気道図解テキストを見て、稽古で出てきた技を確認、ポイントなどを書き込む、またはノートを作る
- 電車の中などで前回やった技の名前と手順などのメモを取る
- 動画を見て確認する(当塾で提供している動画を参照してください)
●いずれのタイプにも共通する方法
- 動画を見て足捌きや体捌きを確認する
- 自宅などで体を動かして技の確認をする
- その日の稽古で苦手だった技、よく理解できなかった技は、稽古中や稽古後に黒帯に聞いて、できるまでやる
- 基本技を覚えて、呼吸技もだいぶパターンがわかってきたら、技の分類をノートに書いて整理する(例えば正面打ち・横面打ち・片手取りなどで、最初の入りが同じ技を同じ分類とする)
すべてやらなければならないなどとプレッシャーに感じる必要はなく、自分に合った方法でほんの少しだけでもやっていくことで、足踏みは避けることができます。もちろん、それでも技を忘れることなど普通にありますが、自分が合気道の門弟であることを忘れないで日々を生きることから始めれば、何かやりたくなるものです。
また、一番最後の「技の分類・整理」は、2級くらいになったら自由技でも行うことを勧めます。まずは片手取り、諸手取り、両手取りからの3つを、その後はすべての技に対して行い、実際に自由技の演武の稽古をすると、それが初段の審査対策にもなります。
両手取り
- 第二教
- 振り切って呼吸投げ(立技・膝をついて落とす)
- 合気上げから呼吸投げ(車輪のように)
- 居反り(潜って投げる)
- 座技呼吸法


