11/14は、前週に続き横面打ちをテーマに、代表的な3種類の初動の捌き方を確認する稽古を行いました。
横面打ちの初動における取りの捌き方で、押さえておくべきは3種類です。
- 正面に入身(一教系)
- 転身して手首を挟む(四方投げ系)
- 転身して腕を払う(入身投げ・小手返し系)
これ以外にもはたき落とすなどの応用がありますが、それらが使えるのは呼吸投げや自由技などなので、基本技が定着してからの方が上達も早いと思われます。
しかし、上の3種類は基本技に関わってくる大切な動作なので、毎回みっちりと確認しながら稽古して、脳にも体にも定着させることをまずは目標としています。
そこで今回は、正面の入身は二教(これがまだまだ二教の手の取り方、裏の際の極め方など、確認に時間がかかります)、転身して手首を挟んでからの代表技・四方投げ、転身して腕を払ってからの二重投げ(呼吸投げ・合気投げ)などを稽古しました。
そんな中で改めて気付いたことがありました。
夏の終わりに20~30代前半の男性が2名入会されたのですが、両者ともに体育の授業で柔道の経験があり、通常だと出来るようになるまでに少し時間のかかる合気道の受身に対して、初日から怖がることなく受身を取れるというアドバンテージをお持ちでした。そのお陰で、初日から即座に技の稽古に入ってもらうことができました。
私たちもそうでしたが、受身をやったことがない人は、技の修得以前に受身を取れることが課題となります。その点、彼らはすぐに技の理解に入れるという利点があったのですが、柔道と合気道の受身には少々違いがあるということを改めて気付かされました。
基本的には問題ないのですが、ただグルっと勢いで前回りするだけであれば、投げられ方によっては体が横向きになったり肩などを打ったりということがあり、このまま修正しなければいつか怪我をする危険性も孕んでいると感じました。
合気道の前方回転受身は、基礎修得時に、腕を使って受身を取る方向を舵取りする方法を学びます。柔道経験者をこれまで見た限り、この腕で舵取りする部分が欠けているように感じます。(あくまでもこれまでの経験での感想ですが)
合気道ではどのような投げられ方をしても、安全に受身を取り、且つ次の攻撃に備えて即座に相手に体を向けるところまでが必要だと考えています。せっかくアドバンテージのある稽古生のレベルアップに、次回はこの受身の解説をしたいと考えています。
横面打ち
- 第二教
- 四方投げ
- 二重投げ
- 天秤投げ