通常は木曜の夜に稽古をしていますが、都合が悪かったため金曜に振り替えての稽古でした。そのせいか参加者が少なかったので、今回は時間をかけて丁寧に二教と三教、そして四方投げの精度を上げるための稽古をしました。
両手取りで初級者が陥りがちなことは、片手取りと異なって両手を取られているので、右か左か、どちら側に入ればよいか迷ってしまうことです。しかし、これは意外にも簡単で、両手を取られていることに惑わされず、片手取りと同じだと考えればすぐに解決します。
四方投げの修正
さて、四方投げで陥りがちなのは、腕の下を潜って体の向きを変える際に後傾しがちなことです。受けに握られたまま腕を真っ直ぐに自分の頭の高さに伸ばして相手の体勢を崩し、その体制のまま体の向きを180度変える、ただそれだけなのですが、相手の体勢を崩すことができていなければ自分の体軸も腕も曲がって後傾してしまいます。大東流であればわざとその体勢にさせて返し技をかけますので、後傾しているということは技が失敗しているということになります。
今回は客観的に見てもらうために動画を撮影して、稽古生たちに自分の姿勢を確認してもらいました。すると「ホントだー、もっと出来ていると思った」という感想でした。
そこから動作の修正をして、だいぶ改善されましたが、あともうちょっと、という感じです。それには軸がぶれない鍛練が必要です。コツをつかむまであと一息、今年中にもう少し四方投げの稽古を積んでいこうと思います。
修正前:腕が曲がり軸が後傾している
修正後:180度向きを変える前に腕をしっかり伸ばすことができるようになった
上記に加えて、投げた後の残心もだいぶ良くなりました。
両手取り
- 第二教
- 第三教
- 四方投げ