横浜は数日前から冷え込み、12/19は朝から初雪がちらつくほどの寒さでした。この日、2名の昇級審査の予定でしたが、1人は体調を壊したとのことで、1名のみの実施となりました。
他の稽古生からも急な仕事で休むとの連絡をもらい、年末の慌ただしさでたまたまだろうと思うのですが、それにしても審査日に指導者含めて4名というのは、これでは審査の重みがないと残念に思ったのも事実です。
他人の審査を経験することは自らのためでもあります。自分が次に受ける審査を先に他の人が受けるのであれば、見ておくことで所作や審査内容などを参考にできるからです。また、審査には当然受け人員が必要で、その責任感を自らの中に育てていくことも肝要です。あの人のためにしっかり受けてあげよう、あの人が自分の審査の受けを担当してくれたから、自分も受けを磨いておいて審査の受けをやってあげたい、など、合気に基づいた仲間との間に生まれた責任感や信頼関係は、堅強で一生ものになることも少なくありません。さらに指導側は、審査で取りだけを見ているのではなく、受けの上達を確認することも目的としています。
当塾には現時点では「先輩」という存在がないので、指導者が意図的に意識付けをしていく必要がありそうだと再認識しました。2年目の当塾、ようやく3人目の5級が誕生したばかりなので、色々な意味でまだまだこれからです。
さて、審査後は少しレベルアップした内容で稽古をしました。基本の投げ技は入身投げ、四方投げ、小手返しを中心に稽古してきましたが、4つ目の回転投げをそろそろしっかり覚えてもらう頃です。この技は大きく動くことがコツで、基本が出来ているのでそれほど時間はかからず、その流れのまま自由技で使える呼吸投げへ。
自由技なので、手を持たれるタイミングで自分の円運動の中に取り込んで、体勢を崩したところで潜って投げます。
円の動きから、内回転と同じように相手が目の前に来たところで潜り、大きく腕を切って投げます。2名とも基本をしっかりやってきたからか、初めての割になかなか様になって、よくできていました。
今年の稽古も後1回を残すのみ。来年に向けて色々と考えながら良い稽古で締めくくりたいと思います。
昇級審査と片手取り
- 五級審査
解説 - 片手取り内回転投げ
- 片手取り外回転投げ
- 片手取り呼吸投げ