6/12は7名での稽古でした。まだ扇風機のお世話にはなっていませんが、夏の稽古を彷彿とさせる暑さを感じました。
この日は諸手取りの中でも中段の二教に崩して展開する技に特化して行いました。
中段の二教とは、諸手に掴んできた相手の両手首を極める崩しのことです。片手を両腕でがっちりと掴まれれば、1対2なので常識的には2の方が威力があって強いのが当然です。そこを、関節を利用していとも簡単に崩し、相手が緩んだところに技を展開していきます。
最初は静止したままで基本技を、後半は持たれる瞬間に転身して二教に極めての呼吸投げを何本かやってみました。
この中段の二教は、他道場では慣れないとなかなかうまく手首を返して極めることができない人が多いのですが、さすが当塾は普段から手首回しや脱力などを意識しているからなのか、全員が自然にできたことには驚きました。
ところで、中段の二教は我々の合気道の師匠から教伝され、その門下では普通にやってきた技ですが、合気会の演武会などでは目にしたことがないように思います。しかし、心身統一系統と思われる道場から移籍してきたうちの道場生は、以前の道場でもやっていたとのこと。我々の師匠も、のちに心身統一合気道を創始された藤平光一先生の弟弟子に学んだと聞いているので、伝統ある技の1つなのではないかと想像しているところです。
そういえば、大東流合気柔術にも手首を二ヶ条に極める技はいくつもありますので、開祖ももとはきっと頻繁にやっていた崩しなのでしょう。
そんなわけで、稽古に夢中だったため、またも写真を撮り忘れてしまいました……。
諸手取り中段の二教
- 中段の二教の極め(静止のまま)
- 座技第三教
- 入身投げ
- 小手返し
- 回転投げ(外)
- 転身して第一教裏
- 転身して入身投げの形から返し投げ
- 転身して一教の形から返し投げ
- 二教に極めて引きずり出す