07-17-2025 肩取り 何かを修得するための心得

7/17は新規道場生も含め8名での稽古でした。

今回も審査の課題となる技を意識しつつ、基本となる動作や技を中心に稽古しました。
また、このところの課題としている二教や三教の定着のために、今回もまずは取り組みましたが、だいぶ自然に動けるようになってきたかな、という印象です。しかし、ここで安心してしまうと、また忘れてしまいそうなので… まだしばらくは毎回の課題として続ける予定です。

当塾で指導者を務める私も、今年3月に杖道に新規入門し、10月に初段の審査を受ける予定です。つまり、新しい動作や技を覚えることの大変さは、私自身も現在進行形で体験中なので、道場生の気持ちはよく理解できます。
因みに私は、杖の指導を受けるのは月1回程度で、基本的には自宅で個人練習をしています。ノートに杖対太刀の双方の動きをまとめ、一人で敵と相対している想定で稽古をする日々です。もちろん、フルタイムで仕事もしています。

学び方は人それぞれに合った方法があるのですが、共通して言えるのは、道場に来ている間しか稽古しない・合気道のことを考えないようでは、素質があっても上達に時間がかかるということです。普段の生活に合気道を取り入れること、それが「道」に入門するということだと考えています。
杖道でも同じで、自然と夢の中ですら杖の形を繰り返しています。

仕事や学校、家庭など、日常のベースとなる多忙な要素は誰にでもありますが、工夫をすれば並行して合気道でも杖道でも何でも日常に取り入れることは可能です。
例えば、通勤・通学時や散歩時に合気基本操法を行う、電車移動中に技をリフレインする、お風呂の中でテキストを読んだり技をまとめたりするなどなど、やろうと思えばいくらでも時間は有効利用できます。私が合気道白帯の頃は、出版物の編集の仕事と個人事業の仕事、大学の勉強を並行してこなしていました。つまり、ここに書いていることは、これまで私たちが実践してきたことでもあります。
但し、同じようにやれと人に強制するものでないし、その人に合った修練法はその人にしかわからないかもしれません。それでも確かなのは、「これを修得したい」と強く思うようになれば、自然と日常生活の中に合気道が入り込んでくるということです。

何かを会得するためには、それなりの覚悟と工夫、それに対するワクワク感、実現するための努力、実現に向けてのリアルな想像力が不可欠だと思います。

肩取り

  • 第二教
  • 第三教
  • 入身投げ
  • 小手返し
  • 呼吸投げ(天秤投げ)
  • 呼吸投げ(裏入身)
  • 呼吸投げ(導いてお辞儀投げ)

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